説明しよう!このブログは株式会社トミーウォーカーが運営するネットゲーム「SilverRain」における、防人八葉の大活躍の日々をつづるものなのだ!
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アザレア国際交流センター。
奇妙な事件が続発したため、開港を待たずして閉鎖となった場所である。
つい最近、その地下施設への隠し扉が見つかったこともあり、能力者たちはこの第二宿泊施設。
通称「B棟」への探索を行うことにした。
その日はあいにくの曇天。重苦しい雰囲気が「B棟」を包みこむ。
防人八葉(サキモリ・ハチヨウ以下八葉)と、彼に無理やり付き合わされた小林優輝(コバヤシユウキ以下小林)、玖凪蜜琉(クナギミツル以下ミツル)、蘭梗也(アララギキョウヤ以下蘭)の3名は人影もまったくない、その閑散とした土地へと足を踏み入れていた。
「うぉぉ・・・いかにも「なんか出るぜ!」って感じじゃねー?」
「そんなことよりもハチからもう「ウザイ」オーラがでてるわよぅ」
一人意気込む八葉にミツルが手厳しい意見を述べていると、
「まぁまぁ、ここまできたんだから先に進もう。どうやらハチサンがいうようにここはゴーストがでるようだし」
「・・・チッ。んじゃまー、さっさといくか。俺ァクリスティーナを磨いてやりたかったってーのによ」
と、蘭と小林。
「ま、しょーがないわねぇ。ほら、ハチ。さっさと先頭行きなさいよ」
「よっしゃまかせてー!いっくぜ、体育館裏ーーーーーーーズ!」
猛ダッシュを始めた八葉を見送りながら、
「「「(・・・ソノネーミングダセェ)」」」
と、三人は思うのであった。
『入り口~1F探索』
「スペシャル体当たりッ!」
八葉の叫びとともに、朽ち果て崩れかかっていた正面玄関の扉が口を開く。
正面の通路からは左右に6部屋。
4人は手分けをしてそれぞれの部屋の内部の様子を探り始めた。
「こっちの部屋はなーんもないわよぅ」と、中央の部屋からミツル。
「配電盤を見つけた、けど電力が着てないようだね。動かせない」と、一番手前の部屋から蘭。
「・・・うぉ!生姜入り紅茶・・・・!すげぇ気になるじゃねーか・・・・!」と、いって立ち尽くしている小林。
「んー、こっちもなんもないぞー!つーかこの壁崩せそうだし殴ったらぶっこわれねー・・・・って、ぎゃーーーーーあぁぁぁぁ・・・・・」
一番奥の部屋を探索していた八葉が突然叫び声をあげた。
3人が部屋に駆け込むとそこには八葉の姿はない。代わりに目に飛び込んできたのは、部屋の中央にぽっかりと口をあけた大きな穴。
小林が中を覗き込むが下は真っ暗で何も見えなかった。
「おい、ハチ!大丈夫か!」
小林が下に向かって声をかける。しばらくして、
「お、コバヤンかー!俺は大丈夫だけど、そっちはー?」
「こっちはなんともねぇよ。別にお前の心配なんかしてねーぞ!」
「優輝ちゃん、ハチの心配なんてするだけ無駄よぅ。・・・・ちょっと、ハチー?あんたそこから上ってこれるでしょー?早く上ってきなさいよぅ」
「いや玖凪サン、いくらハチさんでもそれは無理でしょ」
蘭の冷静な突っ込みの直後、
「っしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!・・・・・いってぇ!くっそ、もう一回ィ!」
その声の後、立て続けにどすんという音が聞こえた。どうやら八葉は本気で上ろうとしているらしい。
「ハチー。どうー?」
「ごめーんミツル無理!今度までに上れるようにしとくー!」
ミツルの期待(と勝手に思い込んでいる)に答えられなかったことを心底申し訳なさそうに八葉が謝っていると
「しょうがないね、下に降りよう。一人にさせておくのは危険だと思うし」
「だな。世話かけやがるぜ。今から降りっから、下どいてろよ」
蘭に続いて小林が穴の中に飛び込み、
「ハチー。上見たら絶交だからね」
と言い置いて、ミツルも穴へと飛び込んでいった。
『B2F探索』
最後にミツルが床に下りたつや否や、異様な雰囲気が辺りを包んでいることに気がつく。
先に下りた蘭や、小林は既に詠唱兵器を開放していた。
すぐ右手には上へ上る階段。脇にあるプレートには酷くかすんで見えづらいものの、「B2F」の文字が見て取れる。
「何であんた2階分も落ちて平気なわけ?」
呆れたようにミツルが八葉を見る。確かに衣服こそところどころ破けてはいるものの、彼に身体には目立った外傷はない。これならヒーリングヴォイスはいらなさそうだ、とミツルはほんの少しだけ安堵の息を吐いた。
「俺丈夫だからさー!」
「いや、そういう問題じゃないと思うよ。ハチサン」
「どんだけ丈夫なんだお前はよ」
周りを警戒するようにたっている小林と蘭も安心したようだ。だが、明らかに周囲の雰囲気がおかしい。
まとわりつくような、重苦しい空気が4人を押し包んでいる。
「玖凪、ハチ。開放しとけ。こりゃ簡単に帰れそうにねーぞ」
「そのようだ。早速お出迎えのようだよ」
それぞれ手にした詠唱兵器を構え警戒を促す蘭と小林。すぐさま詠唱兵器を開放させたミツルを見て、
「よおっしゃぁぁぁぁ!全・力・着・甲!イィグニッショォォン!!」
天井から埃が降り注ぐほどの大声をあげ、八葉もまた、詠唱兵器を出現させる。
それを合図に、次々とこの階に潜むゴーストが姿を現した。
その数、7体。決して多くはないが、今までに見たゴーストとは姿かたちは同じであっても、その身にまとう生者への怨念が段違いになっている。
「あたしは後ろで援護に回るわよう」
「なら、俺は前で援護をしよう」
「頼んだぜ。オラ、ハチ行くぞ。ブッコメオラァ!」
「行くぜ、全力マーーーーックス!」
駆け出す八葉と小林、続いて蘭、ミツルの順に続く。
敵の構成はリビングデッド3、ゾンビガール2、雅鎖螺1、鎧讐王1。そのどれもがこの地に溜まった怨念の力で凶暴化している。
まず向かったのはゾンビガール。彼女らは両手に宿る雷光を飛ばし攻撃してくる。
接近戦を好む八葉と小林には少々厄介な相手だ。
「先手を取る。フレイムキャノン!」
蘭が放った火球は魔炎を迸らせながら攻撃態勢をとる前のゾンビガールを焼き尽くした。
「ナーイス蘭シルバー!俺も負けてらんねぇぜー!」
「ここでその呼び方をするのかい?」
なお走り寄る二人めがけて残る一体のゾンビガールから雷光が発射された。手甲型の詠唱兵器を交差させてそれを八葉が受け止める。
「わりぃ、ハチ。肩借りるぜ」
肩を踏み台に小林が宙に飛ぶ。特注の学ランをはためかせ、一気にバス停を鋭く振り下ろしていた。
見事に一刀両断され、力なく崩れ落ちるゾンビガールの前に立ちはだかると、ズボンのポケットに片手を突っ込み、背筋を反り返らせる。
「さっさと眠っとけ。次はいい人生だといいな」
まるで敬礼でもするように自慢のリーゼントに手をやると、
「次はあっちだ!行くぜ、ハチ!」
「お、おう!」
完全にいいところなしの八葉を引き連れて雅鎖螺へと走り出す。
そのころ、目前にまで迫っていたリビングデッド3体の攻撃を蘭はよけ続けていた。
「玖凪サン、援護よろしく」
ちらりと、目で合図を送り手にした詠唱兵器が火を吹く。
蘭が1連射で一体を仕留めたころ、ミツルの口から涼やかな歌声が響き渡った。
「無理にしがみついてたっていいことないわよぅ。ブラストヴォイス!」
詠唱兵器で増幅された歌声は連続した音波となってリビングデッドに襲い掛かる。
たて続けに衝撃を受け、腐りかけた身体が気味の悪い音を立てて崩れていた。
「梗也ちゃんだいじょーぶ?ハチじゃないんだから無理しちゃだめよぅ」
ミツルが白燐奏甲で蘭の傷を癒しながら微笑みかけると、
「いや、これぐらいは大丈夫。さて、あと少し頑張ろううか」
そういって、先に行った二人を追って駆け出していった。
「っとわ!っちょ!あぶっ」
「おい、ハチあぶねーから離れろ!」
「離れたら殴れねーじゃん!」
「そうじゃねーよ、距離をとって・・・めんどくせぇ、ブッコメ!」
「任せろ!」
巨大な雅鎖螺のつめの猛攻をしのいでいる八葉が瞬間、視界から消える。
運動神経の塊ともいえる男が努力し、さらに頭の悪い自分ルールによって鍛え上げた結果がこれだ。
気持ち悪いほどの動体視力で敵の動きを見極め、野生の動物以上の野生の勘で敵の動きを先読みして懐に潜り込む。
「ひっさぁつ!スゥーパァー!ウールートーラー!デンジャラァァァス!パァァァァァンチ!」
実際はウルトラ、のあたりで既に攻撃はヒットしているのだが、その余韻を含めてポーズを決める。
完全に死角から決まった龍顎拳は雅鎖螺の身体を完全に貫き、巨大な空洞を形成させていた。
腕をぶんぶんと回し、技を出したそのままの勢いで、
「ラストー!いっくぜぇぇ!」
残る鎧讐王めがけて猛ダッシュを始める。
「蘭、手伝えや。あの馬鹿、そのまま突っ込むみてーだし」
「了解、小林サン。急ごう、ハチサンがもう目の前だ」
「「フレイムキャノン!!」」
同時に発射された二つの炎弾は一つとなり、巨大な炎塊となって鎧讐王を包み込む。
もがきながらも、接近した八葉に2本の刀が振り下ろされる。
「うおおおおっりゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
フレイムキャノンの魔炎の影響を受けながらも、力任せにそれをはじき返し、体勢を崩すと、
「ミツルー!こっからちゃんと見ててー!」
「わかったから、さっさとやっちゃいなさいよ。まぁ、その前に火傷だけなおしたげる」
ミツルのヒーリングヴォイスをうけ、火傷どころか気力まで全快した八葉は、
「唸れ、『武尊』!超!絶!昇!天!地獄極楽撃ィァァァ!」
燃え盛る鎧讐王めがけ渾身のアッパーを叩き込む。
魔炎をも巻き上げたその一撃は、怨念の染込んだ鎧を粉々に砕いていた。
「ふぃー。つかれたー」
「あんたねぇ。まだここから上までもどんのよぅ?何でそんな疲れちゃってんのよぅ」
「まぁまぁ、次はハチサンは休んでてもらって・・・・・・」
「俺はいつでも全力マックス!」
「いいから休んでろタコ(真意:ずいぶんと疲れていらっしゃるようですね、休んでていいですよの意)」
「俺はいつでm・・・」
「ハチ、休んでなさい」
「ハイ!俺休む!」
こうして、4人は上り階段を上っていくのであった。
(つづく)
(といいですよね(←背後発言
「スペシャル体当たりッ!」
八葉の叫びとともに、朽ち果て崩れかかっていた正面玄関の扉が口を開く。
正面の通路からは左右に6部屋。
4人は手分けをしてそれぞれの部屋の内部の様子を探り始めた。
「こっちの部屋はなーんもないわよぅ」と、中央の部屋からミツル。
「配電盤を見つけた、けど電力が着てないようだね。動かせない」と、一番手前の部屋から蘭。
「・・・うぉ!生姜入り紅茶・・・・!すげぇ気になるじゃねーか・・・・!」と、いって立ち尽くしている小林。
「んー、こっちもなんもないぞー!つーかこの壁崩せそうだし殴ったらぶっこわれねー・・・・って、ぎゃーーーーーあぁぁぁぁ・・・・・」
一番奥の部屋を探索していた八葉が突然叫び声をあげた。
3人が部屋に駆け込むとそこには八葉の姿はない。代わりに目に飛び込んできたのは、部屋の中央にぽっかりと口をあけた大きな穴。
小林が中を覗き込むが下は真っ暗で何も見えなかった。
「おい、ハチ!大丈夫か!」
小林が下に向かって声をかける。しばらくして、
「お、コバヤンかー!俺は大丈夫だけど、そっちはー?」
「こっちはなんともねぇよ。別にお前の心配なんかしてねーぞ!」
「優輝ちゃん、ハチの心配なんてするだけ無駄よぅ。・・・・ちょっと、ハチー?あんたそこから上ってこれるでしょー?早く上ってきなさいよぅ」
「いや玖凪サン、いくらハチさんでもそれは無理でしょ」
蘭の冷静な突っ込みの直後、
「っしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!・・・・・いってぇ!くっそ、もう一回ィ!」
その声の後、立て続けにどすんという音が聞こえた。どうやら八葉は本気で上ろうとしているらしい。
「ハチー。どうー?」
「ごめーんミツル無理!今度までに上れるようにしとくー!」
ミツルの期待(と勝手に思い込んでいる)に答えられなかったことを心底申し訳なさそうに八葉が謝っていると
「しょうがないね、下に降りよう。一人にさせておくのは危険だと思うし」
「だな。世話かけやがるぜ。今から降りっから、下どいてろよ」
蘭に続いて小林が穴の中に飛び込み、
「ハチー。上見たら絶交だからね」
と言い置いて、ミツルも穴へと飛び込んでいった。
『B2F探索』
最後にミツルが床に下りたつや否や、異様な雰囲気が辺りを包んでいることに気がつく。
先に下りた蘭や、小林は既に詠唱兵器を開放していた。
すぐ右手には上へ上る階段。脇にあるプレートには酷くかすんで見えづらいものの、「B2F」の文字が見て取れる。
「何であんた2階分も落ちて平気なわけ?」
呆れたようにミツルが八葉を見る。確かに衣服こそところどころ破けてはいるものの、彼に身体には目立った外傷はない。これならヒーリングヴォイスはいらなさそうだ、とミツルはほんの少しだけ安堵の息を吐いた。
「俺丈夫だからさー!」
「いや、そういう問題じゃないと思うよ。ハチサン」
「どんだけ丈夫なんだお前はよ」
周りを警戒するようにたっている小林と蘭も安心したようだ。だが、明らかに周囲の雰囲気がおかしい。
まとわりつくような、重苦しい空気が4人を押し包んでいる。
「玖凪、ハチ。開放しとけ。こりゃ簡単に帰れそうにねーぞ」
「そのようだ。早速お出迎えのようだよ」
それぞれ手にした詠唱兵器を構え警戒を促す蘭と小林。すぐさま詠唱兵器を開放させたミツルを見て、
「よおっしゃぁぁぁぁ!全・力・着・甲!イィグニッショォォン!!」
天井から埃が降り注ぐほどの大声をあげ、八葉もまた、詠唱兵器を出現させる。
それを合図に、次々とこの階に潜むゴーストが姿を現した。
その数、7体。決して多くはないが、今までに見たゴーストとは姿かたちは同じであっても、その身にまとう生者への怨念が段違いになっている。
「あたしは後ろで援護に回るわよう」
「なら、俺は前で援護をしよう」
「頼んだぜ。オラ、ハチ行くぞ。ブッコメオラァ!」
「行くぜ、全力マーーーーックス!」
駆け出す八葉と小林、続いて蘭、ミツルの順に続く。
敵の構成はリビングデッド3、ゾンビガール2、雅鎖螺1、鎧讐王1。そのどれもがこの地に溜まった怨念の力で凶暴化している。
まず向かったのはゾンビガール。彼女らは両手に宿る雷光を飛ばし攻撃してくる。
接近戦を好む八葉と小林には少々厄介な相手だ。
「先手を取る。フレイムキャノン!」
蘭が放った火球は魔炎を迸らせながら攻撃態勢をとる前のゾンビガールを焼き尽くした。
「ナーイス蘭シルバー!俺も負けてらんねぇぜー!」
「ここでその呼び方をするのかい?」
なお走り寄る二人めがけて残る一体のゾンビガールから雷光が発射された。手甲型の詠唱兵器を交差させてそれを八葉が受け止める。
「わりぃ、ハチ。肩借りるぜ」
肩を踏み台に小林が宙に飛ぶ。特注の学ランをはためかせ、一気にバス停を鋭く振り下ろしていた。
見事に一刀両断され、力なく崩れ落ちるゾンビガールの前に立ちはだかると、ズボンのポケットに片手を突っ込み、背筋を反り返らせる。
「さっさと眠っとけ。次はいい人生だといいな」
まるで敬礼でもするように自慢のリーゼントに手をやると、
「次はあっちだ!行くぜ、ハチ!」
「お、おう!」
完全にいいところなしの八葉を引き連れて雅鎖螺へと走り出す。
そのころ、目前にまで迫っていたリビングデッド3体の攻撃を蘭はよけ続けていた。
「玖凪サン、援護よろしく」
ちらりと、目で合図を送り手にした詠唱兵器が火を吹く。
蘭が1連射で一体を仕留めたころ、ミツルの口から涼やかな歌声が響き渡った。
「無理にしがみついてたっていいことないわよぅ。ブラストヴォイス!」
詠唱兵器で増幅された歌声は連続した音波となってリビングデッドに襲い掛かる。
たて続けに衝撃を受け、腐りかけた身体が気味の悪い音を立てて崩れていた。
「梗也ちゃんだいじょーぶ?ハチじゃないんだから無理しちゃだめよぅ」
ミツルが白燐奏甲で蘭の傷を癒しながら微笑みかけると、
「いや、これぐらいは大丈夫。さて、あと少し頑張ろううか」
そういって、先に行った二人を追って駆け出していった。
「っとわ!っちょ!あぶっ」
「おい、ハチあぶねーから離れろ!」
「離れたら殴れねーじゃん!」
「そうじゃねーよ、距離をとって・・・めんどくせぇ、ブッコメ!」
「任せろ!」
巨大な雅鎖螺のつめの猛攻をしのいでいる八葉が瞬間、視界から消える。
運動神経の塊ともいえる男が努力し、さらに頭の悪い自分ルールによって鍛え上げた結果がこれだ。
気持ち悪いほどの動体視力で敵の動きを見極め、野生の動物以上の野生の勘で敵の動きを先読みして懐に潜り込む。
「ひっさぁつ!スゥーパァー!ウールートーラー!デンジャラァァァス!パァァァァァンチ!」
実際はウルトラ、のあたりで既に攻撃はヒットしているのだが、その余韻を含めてポーズを決める。
完全に死角から決まった龍顎拳は雅鎖螺の身体を完全に貫き、巨大な空洞を形成させていた。
腕をぶんぶんと回し、技を出したそのままの勢いで、
「ラストー!いっくぜぇぇ!」
残る鎧讐王めがけて猛ダッシュを始める。
「蘭、手伝えや。あの馬鹿、そのまま突っ込むみてーだし」
「了解、小林サン。急ごう、ハチサンがもう目の前だ」
「「フレイムキャノン!!」」
同時に発射された二つの炎弾は一つとなり、巨大な炎塊となって鎧讐王を包み込む。
もがきながらも、接近した八葉に2本の刀が振り下ろされる。
「うおおおおっりゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
フレイムキャノンの魔炎の影響を受けながらも、力任せにそれをはじき返し、体勢を崩すと、
「ミツルー!こっからちゃんと見ててー!」
「わかったから、さっさとやっちゃいなさいよ。まぁ、その前に火傷だけなおしたげる」
ミツルのヒーリングヴォイスをうけ、火傷どころか気力まで全快した八葉は、
「唸れ、『武尊』!超!絶!昇!天!地獄極楽撃ィァァァ!」
燃え盛る鎧讐王めがけ渾身のアッパーを叩き込む。
魔炎をも巻き上げたその一撃は、怨念の染込んだ鎧を粉々に砕いていた。
「ふぃー。つかれたー」
「あんたねぇ。まだここから上までもどんのよぅ?何でそんな疲れちゃってんのよぅ」
「まぁまぁ、次はハチサンは休んでてもらって・・・・・・」
「俺はいつでも全力マックス!」
「いいから休んでろタコ(真意:ずいぶんと疲れていらっしゃるようですね、休んでていいですよの意)」
「俺はいつでm・・・」
「ハチ、休んでなさい」
「ハイ!俺休む!」
こうして、4人は上り階段を上っていくのであった。
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プロフィール
HN:
防人八葉
性別:
男性
趣味:
・常に全力を尽くすこと
自己紹介:
魔剣士×???
銀誓学園 辺見ヶ原キャンパス
3年7組
称号「最強ポジティブシンキング男」
カテゴリ「設定」は背後発言
それ以外のカテゴリはオールRP発言
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無断転載はダメだぜ!マジデ!
銀誓学園 辺見ヶ原キャンパス
3年7組
称号「最強ポジティブシンキング男」
カテゴリ「設定」は背後発言
それ以外のカテゴリはオールRP発言
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